先制型プロジェクト・マネジメント

帯の文句が、
「後手後手に回るプロジェクトマネジメントからの脱出！」
です。

最初に、「PMBOKを学んだから優秀なプロジェクトマネージャに成れるわけではない。プロジェクトが成功するわけではない。」ということが述べられています。

賛成です。
学ぶのが無駄なわけではないんです。PMBOKは、名前からして「知識エリア」ですから、プロジェクトマネジメントについて、知っておくべき知識集です。
それを実際の場面でどう使うかは、別の話。

また、知識以外にも、属人的なスキルとして、リーダーシップであるとか、コミュニケーション能力であるとか、あの人に頼まれたらしかたがないなぁと言わせるとか、体力とか、精神力とか、気合とか根性とか、いろいろ必要になります。

経験値もそうですね。

野球に関するすごい知識を持っていても、いい選手に成れるとは限らないのと似てるような似てないような。

各章の最初に、部長とPM、PMとメンバーの会話が載っており、駄目な例なんですが、
それを読んで、「あー、あるある！」と思わせた上で、本文に入っていく構成になっています。
まず問題に同意させる、という意味でいい構成ですね。