不確実性のマネジメント
不確実性のマネジメント―危機を事前に防ぐマインドとシステムを構築する (ミシガン大学ビジネス・スクール)
- 作者: カール・E.ワイク,キャスリーン・M.サトクリフ,Karl E. Weick,Kathleen M. Sutcliffe,西村行功
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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状況を確実にしよう、全てを予測して計画を完璧にしよう、というのは、失敗に終わることが多いです。
ソフトウエア開発など、その最たるもので、
なんで仕様に盛り込んでないんだ!なんで設計のときに考えておかなかったんだ!とか言われても、そんなの最初から予測するのはエスパーでもなければ無理だし、
実際、作ってるうちに出てくるアイデアもありますし、
ユーザー側も、動いているものを見ると言いたくなることが出てきて、α版β版の後に新たな修正が発生することは普通のことです。
また、作ってみたらOSがバグってた、ミドルウエアがバグってた、開発ツールがバグってた、なんてこともよくある話です。
それを、最初から完璧な要求仕様作って完璧な計画立てるにはどうすればよいか?と考えるのではなく、
どうせ途中で変更になるんだから、ということを前提条件として、
変更しやすい設計や実装方法や、
変更・変化に対応できるマネジメント(アジャイルやCCPM)が存在するわけです。
現場に導入するのは、実は敷居が低く、(年中苦労しているので何とかしたいと思っている)
それを会社が認めてくれるかどうか、の方が難しかったりします。
TOCで言う、方針制約?