クリティカルチェーン本
CD‐ROM付 目標を突破する 実践プロジェクトマネジメントは、これまで出たクリティカルチェーン関連の本の中では白眉です。
これまでの本は、クリティカルチェーンのエッセンスの部分、各タスクを半分にしてバッファに集約せよ、というところの解説が主なのですが、
この本では、クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント、つまりCCPMを扱っていて、タイトルにあるとおり、かなり「実践」的な内容です。
内容は平易でスラスラ読めますし、気軽に読み飛ばすこともできます。
CCPMでは、あらかじめ決めた納期内にプロジェクトを収めることを理論的に管理することができます。
これで、遅れないことは実現できますが、
納期をいかに縮めるか?については、各業種それぞれのノウハウが必要になります。
そういう意味で、CCPMはけして万能の魔法の杖ではなく、
サポート魔法みたいなもので、
業務ごとの攻撃魔法はそれぞれ学習して身に付けていかなくてはいけません。
これを勘違いして、クリティカルチェーン本のアオリによくあるように、50%短縮!みたいなノリになってしまうとうまくいきません。
最終的には、各タスクのバーの長さをいかに短くするか、
ミス無く実行して手戻りが出なくするか、
は、実行者のスキルにかかってくるわけで、
プロマネはPMのスキルを磨く、
担当者は業務のスキルを磨く、
この両方がないとうまくいかない、と思います。
なので、関係者全員がCCPMを勉強したからといって劇的に改善するわけではなく、
それぞれの立場でそれぞれの学習すべき内容があるはず、です。
目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント
CD‐ROM付 目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント
- 作者: 岸良裕司
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 12人 クリック: 129回
- この商品を含むブログ (56件) を見る
写真でみる本の表紙に書かれてるタイトルと、アマゾンのタイトルが違ってますねぇ。
まだ読んでないので中身についてはいずれ。
SEライフ Vol.4 SEのための見える化!の技術
SE ライフ Vol.4 SEのための見える化!の技術 (SEライフ)
- 作者: 技術評論社編集部
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2005/11/29
- メディア: 大型本
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
SE&見える化、で、
仕様書だとかソフトウェアの定量化とかプロジェクトの進捗把握とか、
そんなことを想像していたのですが、
自分を見える化しよう とか、
整理整頓 とか、
かなり広範囲の「見える化」が扱われています。
シリーズ統一で、あまり堅苦しくなく、軽く読み進めることができます。
高橋メソッドの本
- 作者: 高橋征義
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2005/11/29
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 717回
- この商品を含むブログ (151件) を見る
高橋メソッドの本です。
シンプルな考え方のものなので、WEBで見る情報だけでもよくわかるのですが、
この本自体も、なるほどなーと楽しく読むことができます。
タイトルのつけたも秀逸だと思います。
パワーポイントを使ったプレゼン、
うまい人が作った資料は、
上手い人が作ったものは、機能を駆使してわかりやすい図が入っていて、
なるほどなーと感心するものがある一方、
内容的には単なる文字情報なのに、変な装飾と自己満足のアニメーションで飾られていて、
お前コレ作るのにいったい何時間かけたの?
と言いたくなるときがあります。
印刷して資料として使うことを想定して作る場合と、
プレゼン用に使う場合で作り方はかわってくると思いますが、
少なくとも、
意味の無いパワーポイントより、
シンプルなHTML文書の方がいい。
PM MagazineとITアーキテクト
- 作者: SE編集部
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2005/11/22
- メディア: 大型本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- 作者: ITアーキテクト編集部
- 出版社/メーカー: IDGジャパン
- 発売日: 2005/11/24
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (7件) を見る
PM Magazineの表紙が、写真からイラストに変わりましたね。
内容の方も、だんだん充実してきた気がします。
創刊号読んだ限りでは、いつまで続くかちょっと心配でしたが(失礼)
この調子でがんばって続いてほしいと思います。
他に類似商品ないですし。
読んでない本がたまってきました。。。
ソフトウェアテストPRESSを2日くらい前に紹介してますが、
画像が違うなぁ。
これは誰のせいなんでしょう。
(はてなの記法上は、ISBN:xxxxxxxxxxx:detail って書いてあるだけなんですが)
ザ・キャッシュマシーン
- 作者: リチャード・クラフォルツ,アレックス・クラークマン,三本木亮
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2005/12/02
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 114回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
TOCの小説シリーズ、邦訳の新作です。
原著はかなり売れてた模様。
おなじみ物語仕立ての内容なので、さらさら読めます。
しかし、
すごいタイトルですね。
CCPMのソフトウェア
BeingProject-CCPM、新版のニュースリリースです。
こちらはメーカーのサイト。
http://www.beingcorp.co.jp/news/press/051201.html
どうやら、これまで土木向けだったものの、通常版発売といった位置づけのようです。
特徴をコピペ
1.プロジェクトネットワークから工程へ一発変換が可能
プロジェクトのODSC(目的、成果物、成功基準)を出発点として、時間を未来から過去に遡ることで、それを確実に達成するための最小・最適なプロジェクトのネットワークを短時間に作成できます。時間を逆向きに辿りながらタスクを拾い出す「バックワード」の方法を組み込んだ初のソフトウェアです。このODSCを出発点とする方法で、関係者の合意形成と経営の意思決定の速度を向上させます。
2.リソースの山崩し、クリティカルチェーン決定、バッファ挿入までがワンタッチで可能
初心者でもワンタッチで実行可能なクリティカルチェーン工程を作成できます。また、アンドゥ/リドゥ機能を使って、工程のシミュレーションが短時間で簡単に行えます。
3.バッファ管理レポーティング機能を搭載
進捗レビュー用の各種レポートが簡単に作成できます。バッファ消費状況から問題のタスクを瞬時に把握でき、早過ぎず遅過ぎない適切なタイミングで対策を実行できます。
横展開ってだけでなくて、かなり機能アップしているようです。
デモ版を使ってみたいです。
CCPMの本でよく見るような、赤黄緑のグラフとか出せるんでしょうか。
あれ、パっと見でいかにも進捗管理している風で、受けがいいんですよね。
TOCのシリーズでいうと、あとは思考プロセス関係のツールも欲しいかも。